事故アドバイス事例集

 ■大阪Nさんからの相談(追突被害:人身・物損事故)
 

(Q)サイトを拝見して自動車事故に強そうな保険屋さんのようなので連絡させていただきました。

私の入っている代理店は親戚のおばさんがやっているので義理で入りましたが事故処理のことは保険会社に丸投げであまり詳しくありません。

保険会社もこちらがいちいち調べて聞かないと教えてくれません。

私が今心配しているのは残クレジットが80万円残っているのに廃車になったことで私がこれを返済したうえに新たに車を購入しなければいけないことです。

修理見積もりは200万円ですが加害者の保険会社は100万円しか補償(賠償)できないと言ってきています。

事故は私が信号待ちをしているところに乗用車が後ろから追突してきました。相手保険屋は100%責任は認めているにも関わらず100万円しか出せないと言っています。
根拠はレッドブックとかいう基準本らしいです。

自分の保険は保険料が上がるかも知れないので使いたくありません。

相手の保険会社とはどのように交渉すればいいでしょうか。

具体的に教えてください。よろしくお願いします

(A)村上からのアドバイス1

Nさん今回は追突被害事故に遭われて大変なことと思います。
さて、追突事故ですので0:100の事故ですので、基本的に100%賠償を受けることはできます。

まずは、加害者側が200万円の見積もり対して100万円の賠償しかできないというのは、レッドブックが基準と相手方が主張しているということは、現在のNさんのお車の車両価格が修理費用(200万)より低いのでそれを提示してきているように思われます。
法律上はやむを得ないところですが、それを全面的に受け入れる必要は無いと考えます。

まず、以下の情報をお寄せ下さい。
御自身の保険を確認して、
①車両保険の有無 有りの場合に「車両保険無過失事故に関する特約」は付けているか
②弁護士費用特約の有無

Nさんからの回答
①車両保険(160万)は有りますが保険料がUPするので請求することは考えていないです。
車両保険無過失事故に関する特約は加入しています。
②弁護士費用特約は有ります。

(A)村上からのアドバイス2

①今回の事故状況からしますと相手方保険会社も100%過失を認めていますので、まずはご自分の車両保険160万を請求されることが良いと考えます。
気にされている車両保険請求した場合の翌年度保険料ですが、「車両無過失事故に関する特約」がある事が確認できていますので、保険料が上がることは無いと考えます。
念のため、加入されている保険会社に事故報告をされ確認をしてください。
また、契約している保険会社により別途「臨時費用」が上乗せされて支払われる可能性もあります。

②なぜ、自分の車両保険を使うのか?
Nさんのお車の査定価格は約100万とのことです。
このようなケースの場合、裁判でも査定価格を超えての賠償請求について一般的に認めていません。
したがいまして200万の修理代の請求は、裁判や調停などされても大変厳しいものになると考えられますし時間も要します。
これらを総合的に考えますと、車両保険請求され160万+臨時費用などを受領されて解決することがベターです。
その他の代車費用や諸費用などの交渉についは「弁護士費用特約」を活用されてはいかがでしょうか。

村上からのコメント

Nさんはせっかく十分な保険に加入されていたようですが、事故受付当初のアドバイスがなかったことにより、加害者側の保険会社と直接やりとりしたために、被害感情が大きくなりトラブルになったようです。
誰もが被害者・加害者になる危険性はありますので、十分な補償内容を確保することと、ご自身の「代理店さん」等に相談されることがリスク回避とスムーズな解決手段になると考えます。




 ■大阪S社から労災上乗せ傷害保険について
 
(Q)当社は、労災上乗せ傷害保険に加入していますが、2年前に従業員が機械に足をはさまれて後遺障害で正常な歩行ができなくなってしまいました。
傷害保険金額 死亡・後遺症2000万 入院・通院に加入していますが、保険会社によると後遺障害保険金400万が支払われる旨の連絡が有りました。
しかし、従業員から遺失利益や慰謝料などの総額2600万の請求をされております。
この保険加入時には上乗せの傷害保険があれば安心だと説明を受けましたが、まったく金額が不足しております。
保険会社と交渉すれば何とかなるものでしょうか。
ご教授お願いします。

(A)村上からのアドバイス

S社様 まず、傷害保険についてですが、確かに福利厚生(見舞金)としての保険としては良いですが、今回のように賠償責任に対応するためには「傷害保険」でなく「使用者賠償責任保険」が良いと考えます。
傷害保険の後遺障害保険金は労災後遺症等級を参考に定額で支払われます。
今回のように民事上の賠償責任(慰謝料や遺失利益・裁判費用)を補償するものではありません。

ご質問の保険会社との交渉ですが、保険会社は労災保険の等級を確認し、後遺障害保険金額を決定しているので「交渉」というレベルではないと考えます。(等級に不服があれば労災障害等級について不服申して等を行う事になります)

今回のように、従業員の方から民事上の賠償責任(遺失利益・慰謝料など)に対応するには「使用者賠償責任保険」の加入を検討してください。
その上で、余剰資金があれば福利厚生(見舞金)として「傷害保険」を上乗せされるのが良いと思います。


村上からのコメント

従業員(社員・パート・アルバイト)を雇用されている経営者様は個人・法人を問わず、どのような事業でも労災事故が発生する可能性があります。
政府労災保険(強制)は義務付されていますが、さらに上乗せ補償するための「使用者賠償責任保険」に加入することで経営上のリスク(危険)回避することができます。



■奈良のHさん 個人賠償保険について(加害事故) 
 
(Q)先日、自転車で走行中に歩行者に衝突してケガをさせてしまいました。
  傷害保険に個人賠償保険セットになっていたので、保険会社に示談をお願いしましたが、示談交渉はできませんとの返事があり困っています。
また、被害者の方から毎日督促を受けてどのように対応すればよいのかもわかりません。
知人に聞いたところ保険会社が示談してくれるはずだと言ってますが、保険会社は応じてくれません。
アドバイス宜しくお願いします。

(A)村上からのアドバイス

Hさん 個人賠償責任保険は多くのパターンが有り、傷害保険・火災保険・自動車保険など特約としても販売されています。
ご質問の、示談交渉につきましては、すべての個人賠償責任保険(特約)に付帯されているものではありません。
内容からすると交渉ないものに加入されていると思われます。

今回の件は、できる限り保険会社の担当の方や代理店さんと連携しながら解決にあたって下さい。

なお、あまりに被害者の方から督促が厳しいようでしたら、保険会社の担当の方に弁護士さんに依頼したいので、弁護士費用を出してもらうように交渉して下さい。
初めは承諾しないケースが有りますが粘り強く要請して下さい。
これが承諾されれば弁護士さんが交渉にあたってくれますのでその指示に従って下さい。

村上からのコメント

自動車保険・火災保険・傷害保険等にはオプションとして「個人賠償責任保険」「日常生活賠償保険」などの名称で各社から販売されています。
注意点は「示談交渉付き」とされていることを確認してください
また、今回のケースのように弁護士に依頼する必要がある場合にも活用できる「弁護士費用特約」も併せて加入しておいてください。
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